2018年1月14日 Life is Feudal: MMO
中世ヨーロッパをベースにしたオープンワールドMMOがどのような結論を生み出すのか、我々は『EVE Online』や『アーマード・コア5』を通じて理解していった。
一つの世界に人が大勢集まれば、そこには様々なコミュニティ、生産体制、経済、流通網、そして抗争が自然発生する事となる。そんな世界で一旗揚げようと、我々はたったの数名でこのゲームをプレイし、既に構築されている圧倒的な経済規模の国家群とその間の政治的抗争に度肝を抜かれ(具体的には、集落のような場所に近づくとフル武装の騎士が馬の上からデカい剣を振り回しながら牽制してきたり、実プレイヤーのみで構成された大蛮族地方で慈悲の欠片もなく虐殺されたりする)、一週間も経たない内に投げ出すことになった。
このゲーム内で何が起こっているのかを知りたければ、この日誌を参照すると良いだろう。本物の経済と政治と戦争の記録が記されている。
2018年1月20日 Mandagon
チベット仏教をベースにしたドットアートの無料の2Dアクションだが、どうにもそうした世界観に共感出来るだけの感受性はもはや私の中には残っていないようだった。2018年1月8日 RIOT
2013年に発表されたこの暴動シミュレーションゲームへの期待度は、2014年ウクライナ騒乱を経て爆発的に増していた。全世界の人間がこのゲームを待望していたはずだ。だが、度重なる延期を経てめでたくアーリーアクセスが可能になった頃には、長期の開発によって高度に複雑化したシステムを理解するだけの熱意は残っておらず、簡単な暴動をいくつかシミュレートし、ふうん、そんなもんよね……という気持ちだけが燻るのであった。2018年2月23日 Cypher
もしももう一度大学で何か一つの学問を修める事が出来るなら、僕はこのゲームの為に暗号学を履修するでしょう。2018年2月3日 The Red Strings Club
人間の精神状態を自在に操作することが出来るようになった世界で、幸福というものは一体どのように定義されるのか、というテーマはもう100000回くらい見てきた気がしますが、それでもやはりハイクオリティなドットアートで表現されるサイバーパンクの世界で、ゲームという形式を通してそれを問われるという経験はやはり格別な味わいを生み出すものです。 サイバーパンクバーテンダーゲームというゲームジャンルは 『VA-11 Hall-A』 の為だけに用意されたものだと思っている人々は今すぐ思い直してください。それは『VA-11 Hall-A』と『The Red Strings Club』の為だけに(あるいはいずれ『N1RV Ann-A』の為にも!)存在しているのです。2018年4月28日 Cliff Empire
地表が核兵器によって汚染され、万年雪の高山地帯の崖の上に都市を築いていくシミュレーションゲームだが、ジオラマ的なビジュアルに力を置きすぎたせいかシミュレーションゲームとして満足のゆく作品になりきれなかったのと、完全に『Frostpunk』と被ってしまったのが悔やまれる。2018年4月28日 Frostpunk
オタクは極限状況下と極寒の世界とスチームパンクと都市シミュレーターが大好きなのはみなさんもご存知の通りで、貴重なゴールデンウィークをすべてこれに投じた記憶がある。 定石を理解しないとまともに都市機能を回していけないというシビアさもさることながらクライマックスに-100℃の大寒波が必ず訪れるというシステムはこの世界観ならではのもので、これまでの「犠牲は最小限に抑えて当たり前だし、上向きに発展して当然」というプレイ感覚を「犠牲は出て当然で、発展させるのは一人だけでも生き残らせる為」に塗り替えられるという体験はこのゲーム以外では味わえないものです。2018年4月28日 Minit
1分で死ぬ主人公を操作して、という説明の時点でまあ絶対に面白いに決まっているじゃないですか。 余談ですが類似する作品としては『片道勇者』を思い出すんですけど、この話題を2018年に出すのは犯罪だとは思うので、これ以上は何も言いません。2018年6月23日 Assassin’s Creed Syndicate
僕は老人なので『Assassin's Creed』シリーズはエツィオコレクションを超えることはないと思っているので、新作が出る度に1、2年のスパンを置いてから購入することにしているんですが(3000円くらいになるし)、大抵の場合はもはや新作に対する期待感が一切なくなってて、よっぽどシナリオが上手いかアクションそのものが楽しくない限りは長くは続かない、そして Syndicate でロープランチャー(これは本当に楽しいギミックだ!)よりも馬車での移動のほうが高速であることに気づいた時、このゲームに対するモチベーションはすべて失せてしまった。 ヴィクトリア朝時代のロンドンという人類史上最も美味しい時代を Syndicate が不完全燃焼のまま使い潰してしまったことを心から惜しんでいます。2018年6月23日 Night in the Woods
大学を中退した猫が失意のうちに故郷のクソ終わった炭鉱街に帰還してエモくなる話で、設定の時点で最高の作品であることがわかっており、中途半端に英語で遊ぶよりも日本語化を待つべきだ、という判断でセールになっていたのを購入した所、めでたく playism が日本語化予定ということで、今一番期待している作品です。2018年6月23日 The Vanishing of Ethan Carter
『Painkiller』や『BulletStorm』の開発メンバー(遊んでないけどめちゃくちゃ懐かしい気持ちになる)によって作られた、探偵モノ寄りのアドベンチャーゲームだと思ってたんですが突然宇宙空間にぶっ飛んだり、オカルティックな要素が増えてきたあたりで、これは期待していたようなシャーロック・ホームズめいたミステリー作品じゃないぞ、と気づいてきた辺りでプレイを中断してしまった。なんか突然宇宙空間に飛ぶタイプの(たぶんクトゥルフ神話あたりを引用した)アドベンチャーゲームに興味がある人には向いてるんじゃないでしょうか。2018年6月25日 Doki Doki Literature Club
ヘイヘイ! モニカ
僕たちの愛は、初めから傾いていた
まるでピサの斜塔のように
でも塔はいまでも建っている
キミもここに立っている、僕も立っている
いやあ本当にいい曲ですね。
いやまあ本当はユリとなナツキのほうが好みなんですが、とにかくこの作品が日本国外で作成されたという事実に敬意を評します。諸々のファンメイドスピンオフとか全員マッチョになるやつとかもやりました。みなさんもやりましょう。
ただまあこれを『君と彼女と彼女の恋。』と同列に論じるのは間違いで、ここから先は面倒なオタクの意見になるしクソネタバレになるんですけど、ゲームの最終的な結末を選ぶことが出来る人物が異なっていて、DDLCは彼女が、ととの。はプレイヤーが操る事ができる。ととの。はプレイヤーがヒロインを選び、ヒロインごとに選んだヒロインに対するプレイヤーの態度を問い詰める。一方でDDLCは彼女が展開するゲームの世界をあるがままを受け止める。ヒロインがゲームシステムを操作してプレイヤーを陥れる、という展開そのものは共通していますが、決してその結果「誰が最終的に選択するか」という点においてはDDLCとととの。は異なっているし、DDLCの光っている点は「ヒロイン自らが後ろに下がる」点だと思ってます。これは日本国内のエロゲ事情を含めても、今まで出てこなかった展開だな、という点で本当に素晴らしい作品です。
ちなみに、DDLCと一番近くに位置している作品は、ゲームではないですが、 RAINBOW GIRLだと思ってます。