個人的には東アジアの地域がホットな印象が強い一年でした、今年もやるぞ!!!!
時系列順にひたすら感想を書いていくだけなのも殺風景なので、追加コンテンツとして部門別に優れていた作品一覧を用意しました。例年通りアホみたいに長くなるので、頑張ってスクロールしてください
これまでのやつ
- 2023年遊んだSteamゲーム
- 2022年遊んだSteamゲーム
- 2020年遊んだSteamゲーム
- 2019年遊んだSteamゲーム
- 2018年遊んだSteamゲーム
- 2017年度Steam履歴
- 2015年度Steam履歴
2024年1月2日 SANABI: The Revenant
ストーリーが感動的だのワイヤーアクションが面白いだのという当たり前の話は置いといて、この偉大な傑作が韓国からリリースされたという事実を見逃すことは出来ないんじゃないかと思います。
ハングルのネオンサインが煌めく繁華街や、寡黙ながらも芯が強い退役軍人という主人公の性質から登場人物の衣装まで、もちろん国籍に関係なく普遍的な要素も沢山ありましたが、それでも「このゲームは韓国のゲームだぞ」というスタンスが徹頭徹尾貫かれているところが非常に印象的でした。そして、その試みはひとつの到達点に辿り着きました。
様々な VTuber の方々のゲーム配信でも、韓国の方からの熱烈歓迎なコメントが多かったのは象徴的な現象だったように思えます。
様々なタイトルにインスパイアを受けた事が明かされる開発者インタビューは必読です。なぜなら本作の爽快なワイヤーフックアクションの元ネタがみんな大好き WARMS である事が判明するので……。
2024年1月2日 The Banished Vault
宇宙ファンタジーというか SF のサイエンスを宗教にすげ替えたというか、ともかく非常に発展した宗教文明が宇宙探索に取り掛かる独特の舞台設定やクラフト要素が魅力的で購入したものの、2024年を終えようとする今でも日本語訳は発表されていません。
2024年1月4日 Sea of Stars
JRPG は海を越えて、逆に日本がそれを輸入する時代になりました。
RPG としてのゲームの面白さは見事でしたが、もう少し登場人物のディティールを掘り下げるようなシナリオになっていると傑作の領域にタッチできていたのではないか、と思っており、個人的には非常に惜しいタイトルだったという印象です。
2024年1月18日 未解決事件は終わらせないといけないから
罪悪感三部作に代表される韓国の SOMI 氏の新作が来るということで非常に期待を寄せていたのですが、その期待を遥かに上回る最高の回答を SOMI 氏は持ってきてくれました。とりあえず何も見ないでプレイしましょう。
基本的には舞台や社会制度は韓国に準じているのですが、(これまでのシリーズ通り)日本語訳での登場人物名は非常に巧妙な翻訳によって和名にすり替わっており、日本が舞台だと思ってプレイすると変な勘違いを起こしてしまう事がある、という点にだけは留意しておいたほうが良いと思います。
罪悪感三部作については社会的な告発だったり、自分自身の(あまり裕福ではない)生まれ育ちの告白だったりと、SOMI 氏自身の後ろめたい自己開示の色が強い傾向がありましたが、本作ではこれまでの創作物への決別じみたものを感じざるを得ないような方向転換を感じるメッセージ性となっており、個人的には惜しいような気もほんの少しだけしつつも、クリエイターとしての偉大な前進を感じつつ、その前進が多くのプレイヤーに届いて認められた事に対して拍手を送りたいところです。
おめでとう、SOMI 氏、ありがとう SOMI 氏……。
清崎蒼という登場人物を過去作に照らし合わせてどのように判断すべきか、については一旦閉口させてください。面倒なオタクが集まって一晩中議論しても結論が出無さそうな予感がしています。
2024年1月21日 Always The Same Blue Sky…
なんか、地中海に面する地域の学校に引っ越して女の子と出会うそうです。楽しそうですね。
海外のノベルゲームをたくさん dig ろう期に見つけた作品のひとつです。
2024年1月21日 Flowers Blooming at the End of Summer
幽霊の女の子と出会う韓国発のノベルゲームで、とにかく韓国で無茶苦茶評判が良い上にビジュアルのクオリティがずば抜けてよく出来ており、どうやら日本語 MOD もあるらしいとのことで購入しましたが日本語 MOD をうまく導入できなかったのでお蔵入りです。
新海誠みを感じるのでいつかやってみたいところではありますが……。
2024年1月21日 In Stars and Time
世間一般での洋インディーゲーの大傑作であるところの『UNDERTALE』に比肩するタイトルが遂に出てきたぞ、と俺は本気で思っています。
この作品の中核にある凄みというのは、死んでは無限ループを繰り返してうまくいけば一歩くらいは歩みを進められる中でプレイヤーも主人公も精神を摩耗していく過程の心理描写が圧巻なところにあり、少なくとも俺は130回くらいループする中で主人公と同じ表情になっていきました。こんな表情差分作ることなんて普通は無いですよ。
時間と心に余裕がある時にプレイすると、きっと忘れられない物語を目にすることが出来るんじゃあないかな、と思っています。
あとタイトル画面の BGM がマスターピースめいていたり、クライマックスの名場面の直前に使われた BGM がすげー良いのに一瞬で次のシーンに切り替わったりがあり、ゲームクリア後に改めてサントラを聴き返すと、また新しい発見と出会えると思います。
2024年1月21日 her tears were my light
なんかかわいいらしいです。よくわかりません。
2024年1月21日 The Coffin of Andy and Leyley
倫理観おしまい屋さんの兄弟がまあまあ世紀末めいたというかコロナ禍が一番ひどかった時期みたいな世界を生き延びるアドベンチャーゲームです。
過激すぎて規制されたりされなかったりの話がありつつ、自分が遊んだときは日本語 MOD が中途半端なところまでしか実装されてなくて、たぶんこれからめっちゃ面白くなるんだろうなーってところで断念しました。
今年一番続きが気になっている作品の一つです。
2024年1月28日 Sandtrix+
アイデア良しの実装完璧の優等生なゲームで、他にやるゲームがないからその場つなぎでダラダラ遊ぶゲームの筆頭になれた、というのは恐らく一つの成功の形なんだと思います。
実際3時間は最高に楽しく遊べます。5時間遊べたら、その頃にはこのゲームの本質をしゃぶりつくせたと言っていいでしょう。それ以上に遊べたら、あなたはこのゲームの類稀なる才能の持ち主であるということです。
2024年2月7日 LoveChoice 拣爱
30分とか1時間で愛について考えたい時にちょうどいいんじゃないですかね。
2024年2月7日 Boxes: Lost Fragments
なんかアーティファクトめいたものが沢山あって鍵とかギミックとかをいっぱい触って謎解きしたい、って瞬間が来るのはある種の生理現象だと思います。
2024年2月8日 シャンハイ サマー
1年以上ずっと気になっていたタイトルが遂にリリースということで、上海を舞台に、とうに過ぎ去った学生時代の甘酸っぱい色恋沙汰の後始末と現実との折り合いをつける物語を楽しむことが出来ます。
このゲームの本質は、青春とか主人公の運命とかではなく、主人公と共に歩いてくれる理解ある男友達にあると思っています。俺も上海の飯屋の屋外席に雑に座ってとりあえず青島ビールを頼んでからエビチリとか食いながら人生の愚痴を垂れ流して駄弁りたい、そういう感情を満たしてくれます。
個人的にはエンディングテーマソングがとても好きで、それでも人生は続いていくんだぜ……という気持ちになれます。
2024年2月13日 Banishers: Ghosts of New Eden
DON’T NOD から『Vampy』以来の三人称アクションアドベンチャーが来たということで、期待半分怖いもの見たさ半分で、ついでに言うなら DON’T NOD の株を買うかどうかの指標としてこの作品を触りましたが、最高のナラティブアドベンチャーを作る素地はあってもアクションアドベンチャーを作り込めるだけの素地はまだ備わってないんだな、という結論に至りました。
2024年2月21日 ENDER LILIES: Quietus of the Knights
メトロイドヴァニアでソウルライクをやるぞ、という目論見と、その上でお耽美な破滅ファンタジーをやる、という狙いもきっと間違っていなくて、でもそんな世界観でソウルライクをやられてもプレイキャラのやってることはほぼゴリラなんだよな、とはなってしまいますよね。
2024年3月15日 A Dance of Fire and Ice
なんか急に流行ったので……
2024年3月20日 Transport Fever 2
1900年代初頭くらいのテクノロジーからスタートして物流網を構築しよう!というシンプルなシミュレーションゲームです。
陸路や空路や海路の構築や、運用や設計について気合を入れたい人には最高のタイトルだと思います。
複線の鉄道路線を敷きまくっていると、そのうち現実で単線の鉄道路線を見かけると、この路線で複雑な運用をこなしてるのはすげえなあ……って感動できるようになると思います(実体験)。
2024年3月28日 Suzerain: Kingdom of Rizia - Launch
人類史上最も優れた東欧政治胃痛シミュレーターこと Suzerain の(アホみたいな規模の) DLC が来たということで買いましたが、アホみたいな規模すぎて有志で日本語訳をやられている方が悲鳴を挙げていて、年末にやっと試作版が完成して一部のプレイヤーでテストプレイ中らしいです。たのしみですね。
2024年3月28日 Monster Hunter: World
やるゲームが他に無さ過ぎて逆に流行ってんなーと思って買っちゃいましたが、別にやらなかったです。
2024年4月6日 Anonymous Hacker Simulator
スパーハカーになりたい人にはちょうどいいゲームですね。
2024年4月6日 Buckshot Roulette
ショットガンでロシアンルーレットをやるゲームですが、アイテム要素の作り込みが絶妙で、基本的には自分の行動に対して有利をもたらすアイテムが溢れてる中、アドレナリンだけは相手のアイテムを奪って相手の有利を奪って自分の有利に変換する事ができる、という要素が非常にスリリングな読み合いに貢献していたのが印象的でした。
マルチプレイ実装については夢が叶った感はありつつ、1v1v1v1 に読み合いや手順の突き詰めなどは存在せず、口頭でのヘイトコントロールが主流になってしまうのはとても勿体なかったように感じました。たぶんマルチは 1v1 にしたほうが良いと思います。
2024年4月11日 Laysara: Summit Kingdom
インドとかネパールとかブータンあたりの高山地帯を舞台にした仏教シムシティみたいな感じで、定期的に雪崩などが発生することを前提にインフラを組んだり、宗教施設がないと発展の条件を満たせないなど、非常に宗教性を重要視しているゲーム性がユニークな作品です。
2024年4月13日 Botany Manor
英国植物園謎解きバトルです。
2024年4月23日 飢えた子羊
中国発のノベルゲームの大本命が遂に来ました。
非常に荒廃した時代を舞台にしているというのもあり、女児の人身売買は当然のことながら、人肉食などのタブーになりかねない要素も臆する事なく描写し、そして袁隆平にまで目配せをするとは思ってはいませんでした。
文化的な違いもある中で、それでも心から尊敬するタイトルをが出てきた事に感謝の気持しかありません。
こうした要素だけを淡々と紹介していると、淡白な感じになりますが、ある種の悲劇的な英雄譚とロマンスを優等生的に組み合わせたような名作だと思います。
2024年5月6日 Manor Lords マナー・ロード
どうやら買ってたらしいです。
2024年5月14日 Machinika Museum
カチカチと音がしそうなパズルゲームが無料配布されてたら、みなさんも何も考えずに飛びつくと良いです。
2024年5月17日 Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT
『Assassin’s Creed SHADOWS』に求めていたものが完璧に満たされました。
とても良く出来たタイトルですが、DLC は完全に蛇足だし、なんかアニメを作るとか言ってるのも大丈夫なんでしょうか。
2024年5月27日 Girlfriend from Hell
クソ彼氏にブチギレて彼女が半殺しくらいのイタズラを仕掛けるゲームですが、作中のギミックやヒントに感心した回数は0回です。
2024年6月9日 Trans-Siberian Railway Simulator
作中のミッションはいずれも非常にダーティである一方で、シベリア鉄道で列車を運行するにあたって、熱源を確保し、速度表示に常に気を払いながら信号を遵守することの重要性を学べます。
死ぬ気であらゆる種類のブレーキのレバー(なんか8個くらいある!)を引く経験は一生物の思い出になりました。
銃撃戦の異様な難易度で投げましたが、あれなんかまともな攻略法あるんですかね……
2024年6月9日 九日ナインソール
道教パンク SF という世界観を引っ提げて、台湾から最高の SEKIRO ライクな 2D アクションメトロイドヴァニアが登場しました。『SEKIRO』では弾く事に攻撃の意味合いがありましたが、本作の弾きはただのダメージ無効です。つまり、すべての攻撃を弾きながら相手を殴り続ける必要があります。ワクワクしますね。
手描きアニメーションでモーション暗記の死に覚えゲーを成立させるという野心的な挑戦は見事に成功したと言えるでしょう。
道教パンクというニッチな世界観において、表情豊かかつ壮大な BGM をこれでもかと詰め込んでいる点にも注目です。
2024年6月20日 ELDEN RING Shadow of the Erdtree
『ELDEN RING』の世界観なんて拡張されれば拡張されるだけ楽しいのですから、今更言うことも無いでしょう。
2024年6月20日 The Talos Principle 2 - Road to Elysium Pack
完璧な 3D パズルゲームであるところの『The Talos Principle 2』から暗黙のルールというか開発者の良心みたいなものを取っ払ったようなパズルギミックがふんだんに搭載されており、本編と同等の規模の世界観を満喫する事が出来ます。
なんらかの国際法に抵触しそうな DLC ですが、こんな本編を走り切った上に DLC にわざわざ金を落とすような人間に対しては、人道に反する行いをしても構わないだろうという強い信頼を感じる事が出来ました。
2024年6月28日 Ultros
かなりゴキゲンなサイケデリック SF のメトロイドヴァニアで、モニターとにらめっこをする仕事を辞めて眼精疲労と無縁になれた日に祝杯をあげる時のために大切に取っておく事にしています。
2024年6月28日 蜜桃
Vaperwave めいた美麗なドット絵が特徴的なアドベンチャーゲームですが、残念ながら中国語と英語しか用意されておりません。日本語版が出たら喜んで遊ぶと思います。
2024年7月11日 Hookah Haze
シーシャバーを経営したいのか、シーシャに惹かれる美少女に手を出したいだけなのか、まずはそこの態度をはっきりさせる所が大事だと思います。
(悪い意味で)マーケティングの力の強さというものを見せつけられたように思います。
余命宣告された病人にシーシャバーを経営させる組織とはなんなのか、税金でそんな慈善事業を、あるいは金を生むスキームがあるんでしょうか。考えれば考えるほどこのゲームの世界が怖くなっていきます。
2024年7月12日 プリンちゃんとお風呂に入ろう2
2015年に書いた記事でプリンちゃんとお風呂に入ろうに触れてから9年、遂に新作がやってきたということで非常に高まっていた熱量に対して(アプローチの仕方は違えどもしっかり R-18 になりました)、正面から期待に応えてくれたんじゃないかと思います。
数回プレイした程度ではこの作品の本質には気付けないと思うので、腕が痛くなるまで彼女の全身に貼りつけられた絆創膏を剥がし続けましょう。次第にただゲームに勝ちたかっただけの自分の行いがいかに獰猛で狡猾で残忍なものだったのかを自省する事になるでしょう。
そして何より恐ろしいのは、本作のゲーム性は(現状では未対応ながらも) VR 対応を視野に入れながら設計されたものであるという点で、そのプレイングの残忍さにはますます磨きがかかる事でしょう。
2024年7月28日 Cataclismo カタクリズモ
『Minecraft』風のブロック積み上げ式の構築型タワーディフェンスという挑戦的なジャンルのゲームで、そのコンセプトは複雑なシステムの上では見事に機能しているものの、そのすべてをゲームとしての面白さに繋げきれているわけではなかったのが惜しい点だったと思います。
2024年8月2日 Minds Beneath Us
電力と同じくらい人工知能がインフラとして普及した裏側で、無数の巨大な計算機器の稼働リソースとして人間が必要になった世界で、主人公は人工知能の運営企業の契約社員として、貧困層の応募者の採用面談をしたり、人事チームとエンジニアチームの派閥争いや利権争いに巻き込まれながら、あらゆる局面で異様な量の選択肢を選んでいくことになります。つまり、あなたは実生活と同じように仕事上の判断を下す必要があります。
台湾を舞台にしたサイバーパンクディストピアで『Detroit: Become Human』のような最高のマルチエンディングをやるぞ!という強い意気込みを感じる作品で、その挑戦の99%くらいは成功したと評しても良いのでは無いでしょうか。
パッと見のビジュアルの地味さに起因して本作をスルーしてしまうのは非常に勿体なくて、いや実際にゲーム中の物語の序盤は地道なデスクワークなので見た目は地味なのですが、トレイラーを見るとわかるように、本作には非常にカッチョイイアクションモーションが実装されています。
ナラティブ部門では本年度ぶっちぎりの優勝です。
2024年8月6日 マルウェア
直感に反する UI が大好きな皆さまはすでに本作で沢山のマルウェアのインストールの回避に成功した思いますが、一部のミニゲームが拷問めいているのだけはなんとかしてほしかったです。
2024年8月10日 Car Manufacture
自動車工場シミュレーターです。色々な時代自動車工場の製造ラインを構築できます。楽しいですね。
製造ラインを作り込めば作り込むほど、営業はさっさと在庫を捌かんかい! 売ることだけがお前の唯一の表現方法だろうが! 売れ! という気持ちになり、『狭小邸宅』の一節を思い出す事が出来るでしょう。
2024年8月10日 Mini Airways
航空管制シミュレーターではあるのですが、突き詰めるとマクロのコントロールよりも複数の機体を並列して操作するのが一番便利ということに気付き始める事でしょう、つまりあんまり航空管制シミュレーターという感じでもないです。
そのうち、各国各地の空港の滑走路の構造に感謝したり馬鹿みたいな通過禁止地域に罵詈雑言を吐いたりすることになるでしょう。
現代の世界中の上空通過禁止地域が解除される日を祈りましょう。
2024年8月15日 Crime Scene Cleaner
『PowerWash Simulator』と『Viscera Cleanup Detail』を組み合わせたら最高のお掃除ゲームが出来るだろうという目論見は完璧に成功し、お掃除ゲー史に残る的な傑作がここに誕生しました。
全部キレイに掃除するだけでいいんでしょ、という無責任な気持ちで始めたこのゲームは、最終的のクソデカい博物館の多様な展示物の配置をすべて頭の中に入れた状態ですべての設置物を探し尽くすという恐ろしいゲームに変貌しました。
最後までプレイする気合の入った VTuber がいたら是非教えて下さい。
2024年8月19日 Lorelei and the Laser Eyes
自分はこの作品を途中で諦めてしまったので正しい評価を下すことは出来ないのですが、数時間触っただけでもこの作品の、ありとあらゆるやり方で謎解きを解かせようとしてくる狂気的な作り込みの片鱗を垣間見る事は出来たと思います。
ヒントになりそうな要素はすべて記録され、いつでも自由に閲覧する事が出来ますが、映画のポスターの公開年月からローマ数字の表記方法からギリシア文字の発声方法から欧州の各種言語での東西南北をそれぞれなんと呼ぶかについてまで、幅広い知識と暗記を求められ、それを駆使してあらゆる場所に散らばった謎解きにどの知識が使えるのかを判断していく必要があり、謎解き狂いにとっては珠玉の名作になる作品だと思います。
2024年8月20日 Katawa Shoujo
年内にやるから!!!と叫びながらこの作を購入しましたが、まだもうちょっとだけ待ってもらってもいいですか?
2024年8月23日 アリスのハニハニクラッシュ!
アリスソフトが『Vampire Survivors』風のゲームを無料で出していました。3時間くらい遊び倒すにはちょうどいいゲームでした。メーカーの今後の発展を祈願しています。
2024年9月7日 Fantasy Map Simulator
オタクはみんな架空の大陸の地図の勢力図がグリグリ変化するのを眺めるのが好きに決まっているじゃないですか。
2024年9月14日 Mad Smartphone Tycoon
スマホメーカーの経営シミュレーションゲームで、とりあえず最新の iPhone を買う人にとってはすこぶる退屈なタイトルではあが、様々な価格帯の Android 端末のカタログスペックを眺めながら自分にとって最高の一台を選ぶのが楽しくて仕方がないタイプの人にとっては非常にエキサイティングで学びが深いタイトルです。
ハイエンド端末と同等の性能なのに何故か安いスマホには防水防塵が無かったりする理由がわかります。
2024年9月21日 Frostpunk 2
『Frostpunk』をカジュアルにして規模を大きくした続編が出ました。
つまり、たった一人だけでも最悪の寒波を耐え忍べるようにリソースを最大化する絶望のゲームではなく、普通に世界中を開発する拡大志向のタイトルに変わってしまったと感じました。氷塊の下に眠っているリソースが多すぎる。
2024年9月21日 Fraudster
闇バイト体験ゲームです。まあ、一度くらいはゲームの中で犯罪をする人の視点を体験しておいても良いのではないでしょうか。
その実態は同じようなミニゲームを正確にこなすだけのシンプルなゲームですが、その繰り返しの先には意外とそれなりに重たい選択が待っています。全員犯罪者なのでどうでもいいんですが。
2024年9月24日 滅ぼし姫
あの不朽の名作こと『雪道』を生み出したステッパーズ・ストップが新作を Steam でリリースするぞ、という事で一部のフリーゲーム愛好家たちが発狂しました。
難色を示す新規層が一部存在するのは事実ですが、発狂していた人たちは間違いなく夢のような時間を過ごす事が出来たのではないでしょうか。
ちなみに俺はヘルモードを真クリアしました。みなさんはどうですか? 滅ぼしてますか?
2024年9月24日 Zwei: The Arges Adventure
『ツヴァイ2』は高校生くらいの頃に遊んでたのですが、そういえば初代は未プレイだなと思い立って Steam で購入できる事に感謝しました。
2024年9月27日 HAPPY SAIN† SHEOL
ドットというかジャギジャギした日本語フォントに非常に性癖を感じるゴシック風のノベルゲームです。
刺さる人には刺さる世界観だと思いますが、高校生の間に触っておけたら最後まで遊ぶことが出来たのかな、と思いました。
2024年10月5日 Gunsmith Simulator
銃分解シミュレーターで、銃を分解出来ます。万歳!
2024年10月16日 Neva
『GRIS』を開発した Nomada Studio から新作が出るということで、何もかもが期待通りで、前作の(ポジティブな意味での)フェミニズム的な要素が脱色されており、代わりにスタッフが急にジブリというかもののけ姫を観たせいでだいぶ自然主義的な作品になっております。
一度トレイラーを見て、なにかちょっとでもピンと来るものがあれば間違いなくプレイしたほうが良いです。あとクソデカワンちゃんが好きな人も。
2024年10月22日 Duck Detective: The Secret Salami
アヒル探偵がバス会社で起こった事件を捜査します。
推理ゲームというジャンルには何者にも抗えない魅力と同時にいくつかの難点があるもので、本作が最も参照した推理ゲームは恐らくみんな大好きFrogwareのシャーロック・ホームズシリーズだと思います。
本作はシャーロック・ホームズシリーズの脂肪となっている要素を削ぎ落としてブラッシュアップしつつ小粒にまとめきった優等生のようなタイトルですが、裏を返せば、コンパクトに収めるために感銘を受けるようなストーリーまで切り捨ててしまったということでもあります。
現代の推理ゲームとしての最適解を提示してきたと同時に、足りていないものもまた提示しており、今後の推理ゲーム業界の相互作用的な発展に期待したいものです。次回作もサクッと出てきそうなので、推理ゲーム界隈の未来は明るいのかもしれません。
2024年10月22日 Yugo: the non-game
マルチプレイで知らない人と一緒にドライブが出来ます。運転手になるかもしれないし、同乗者になるかもしれません。あとラジオが聞けます。以上です。本当にそれだけです。
マルチプレイに飛び込んで、知り合いらしい人たちが乗車している後部座席に放り込まれたときの気まずさといったら凄まじく、25秒くらいでセッションを中断することになりました。
2024年10月23日 ソニック × シャドウ ジェネレーションズ
格好良いシャドウが観たい人にとっては最高のファンサービスだと思います。『ソニックフロンティア』で物足りないと思っていた人たちを満足させられるようなものを見事に揃えてきたな、という印象です。
それはそうとソニック編は完全に蛇足で、自分はソニック編からプレイして、ひどく後悔しました。
2024年10月24日 Ice World
無料だったので入手しましたが、別に遊んではないので知りません。きっとオーロラを眺めたくなった時に遊ぶことになると思います。
2024年10月25日 Call of Duty®: Black Ops 6
名作とされるこれまでの幾つかのシリーズに比肩する事は出来ませんが、それでも Black Ops というシリーズが好きな人にとっては悪くないキャンペーンになっていたんじゃないでしょうか。
ゾンビモード要素がキャンペーンに漏れ出ていた上に、シナリオのコアがゾンビ化の何かになっているの以外は概ね好印象でした。
なお、残念なことにキャンペーンモードは一番右端に追いやられていま。
2024年10月30日 Life is Strange: Double Exposure
Life is Strange シリーズを開発してきた DON’T NOD ではなく、LiS:BtS や True Colors を担当した Nine Deck が開発で、初代『Life is Strange』の主人公のマックスが改めて主人公に抜擢された新作です。
チャプター2からチャプター4までは盛り上がる展開でしたが、全体としては舞台設定に思い入れが全く無いな上に、チャプター5はイマイチ納得がいかないもので、ついでにシリーズ伝統のエモい画角のカットシーンが一切なくて、どうやら続編を示唆するようなエンディングではあったものの、個人的には LiS シリーズはここで一旦死んだかな、と思いました。DON’T NOD 開発の新作の LOST RECORDS に期待しましょう。
それにしたって、もうマックスだって28歳ですよ、大人になったね。
危ない冒険とか個人的な感情を優先させるとか、そんなことが出来る立場でもなくて、地域でうまいことやっていくための折衷案とか仕事とか生活を優先するようなフェーズに差し掛かったんだから、彼女のことを考えるほどに、もう劇的に面白い作品にはもうならないだろうな、と思いました。
2024年11月1日 Elin
『Elona』の実質的な続編が、中国の企業とライセンス譲渡絡みでめちゃくちゃに揉めた末に『Elin』という形でリリースされました。クラフト要素がガッツリと盛り込まれておりボリューム満点、『Elona』を遊び尽くした事が無いので比較は出来ないのですが、得体のしれない物量が更に得体のしれない物量になったんだと思います。
『Elin』は一つのライフスタイルとして、多くのプレイヤーに浸透していくんだと思います。
2024年11月4日 Outer Wilds
大傑作だという噂は耳にしていたものの、何をすれば良いのかよくわからないまま序盤で投げ出していたタイトルと再び向き合う事にしました。結果として、忘れられない作品の一つになりました。
4分間焚き火の前でウトウトしましょう、という行為の意味が理解できるようになった頃には、あなたはこのゲームの全体像を理解できていると思います。
プレイする人によって辿る攻略経路が異なる為、このゲームの全体像に対する感想は人それぞれで、それ故に他の人がどのようにこのゲームをしゃぶり尽くしたのかを見てみたい、という欲望を掻き立てる所が、ゾンビ量産ゲームと言われる所以なのだと思います。
本質的にはムジュラの仮面と同じゲーム性であると紹介してくれた人に、心からの感謝を捧げたいと思います。
2024年11月4日 BLUE NIGHT LAUNDROMAT
30分~1時間くらいで遊べるフリーゲームらしいです。プレイしていないので全くがありません。続編らしいです。
2024年11月7日 ISS Simulator
JAXA 協力の国際宇宙ステーションを移動するゲームです。10分くらいは楽しめるでしょう。
2024年11月9日 Hacky
君もお手軽にハカーになろう!
2024年11月10日 Outer Wilds - Echoes of the Eye
『Outer Wilds』で語れていなかった宇宙の顛末を補完してくれるということで、極上の最後の種明かしを楽しむことが出来ましたが、本当にみなさんこれをノーヒントでクリアすることが出来たのか今でも訝しんでいます。
2024年11月17日 Is this game trying to kill me?
『Inscryption』からアドベンチャー要素だけを引っ張り出してきたような作品で、小粒ながらも良質なパズル要素にはそれなりに満足しました。
ゲーム内の進行状況が現実世界に作用する世界で、少しずつ現実世界の問題を解決していくのが好きな人にとっては理想的なゲームだったと思います。
2024年11月17日 近畿霊務局
国会議事堂を燃やした作品は『大魔法峠』以来2個目です。
シューターとしての出来栄えが荒いのは置いといて、銃火器の配備の仕方は非常に日本のミリオタのそれが表出しており、なんか日本政府がひっくり返るような人情モノを求めている人にとっては最適なタイトルだと思います。
2024年11月18日 電気街の喫茶店
秋葉原……ではなく大阪日本橋を舞台にしたメイド喫茶経営ゲームです。
中国発のタイトルではあるものの、日本のオタク文化に対する解像度は非常に高く、文句の付け所はほぼ無いんじゃないかと思います。強いて難癖をつけるのであれば日本橋の背景に何故か山が見えるくらいじゃないでしょうか。
何らかの法律に抵触するような営業は一切なくて、非常にクリーンな営業を行う作品なので、女目当てだろ、みたいな変な偏見に対して堂々と反論を行える良い作品だと思います。
2024年11月19日 Closer the Distance
The Game Awards にノミネートされていたので一旦買っておいたものの、日本語訳の実装待ちです。
プレイしてないので詳細は知りませんが、奥さんに先立たれて孤独に生きることになってしまった男性を描くということで、設定だけで間違いなく誰かにとって忘れられない作品になる予感しかしないので、かなり期待しています。
2024年11月19日 S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl - Deluxe Edition
ロシアによるウクライナ侵攻で発売延期したりスタジオをプラハに移したりしながら『S.T.A.L.K.E.R.』の最新作がやっとのことでリリースされました。本当におめでとうございます。
人間もミュータントもアノマリーも平等に冗談じゃなく凶悪な世界で、ボルト投げまくりヘッドショット狙いまくりメディキット使いまくりファストセーブ押しまくりの平成の FPS そのものみたいなゲームを、この規模で現代にリリースしてくれた事に対する(老人からの)感謝と、現実世界の揉め事を一切作中に取り入れなかった潔さ、そして過去作と地続きのストーリー展開は、まさに『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの正当な続編として十二分なタイトルとなっています。このプレイスタイルが現代の若者にウケないとしても、そんなことは瑣末事に過ぎないでしょう。未だに致命的なバグは多々あれど、シリーズのファンにとっては夢のようなタイトルがリリースされました。バグなのかアノマリーなのか分かんないし問題ないでしょう。
2024年11月29日 HOLE
ジャムりまくりの小粒な FPS が楽しめるという売り文句はあんまり正しくなくて、めちゃめちゃ即死するしリコイルデカめのハードコアな FPS を繰り返しサクサク遊ぶことが出来ます。
逆に、サクサク遊べる FPS 以上のものは何も無いと思います。
2024年11月29日 For the GHOSTs
『Sky[Rain]』シリーズに似た空気を感じたのでオータムセールで買っておきました。そのうちプレイして Twitter で騒ぎ出すか、まあそうでもないかな……となって何も言わないかの二択です。
個人的にはそこそこ練られたシナリオがある気がするので、Twitter で騒げると嬉しいです。
2024年11月28日 ZXC
手書き風のビジュアルでオシャレな空気を出していますが、こいつは『Getting Over It with Bennett Foddy』や『Only Up!』の系譜にあって、ジェットパックを操作してとにかく一番高い所を目指すゲームです。
特徴としては「安全だと思っていたけど罠だった」みたいな悪質なトラップは一切なくて、シンプルに凶悪で悪意だらけの厄介なトラップが容赦なく襲いかかってきます。
無限の絶望に対する嘆きと一級品の台パンが聞けるはずなので、ゲーム配信界隈で流行ることを祈っています。
2024年11月28日 覇県を握れ ~47都道府県大戦~
そのうち広島県で日本列島を征服をしてみせますよ、任せてください。
2024年11月28日 ANIMAL WELL
カジュアルなローグライクかと思いきや、それなりにアクション解禁に伴うマップ探索が必要なゲームで、まあそれなら楽しいゲームなんですが、凶悪なギミックをすり抜けて正確無比な操作でステージを駆け抜ける事を要求してくるシビアなタイトルでした。
自分のプレイに問題があって、実はもっと簡単に攻略できる予感はしていますが、少なくとも自分は全部真正面からクソ難易度を突破したのでなんでこんなにほうぼうで評価されているのか、という気持ちになっています。でもクソ難易度を突破した時が一番嬉しいのもわかる。
2024年11月28日 Pacific Drive
The Game Awards でノミネートされていたので_(3)
2024年12月12日 亜電
クールなダンススタイルのドット絵が印象的な不思議なインディーズゲームが登場しました。
BGM のタイトルを表示したり、相手の攻撃を弾く時にキィンという甲高い電子音が響いたり、あらゆる面でこれまでの日本のゲーム文化を引き継いだ作品であり、その上で独自の世界観を展開するという、日本のインディーズゲームでの成功要素を十分に押さえた意欲的な作品でした。いいからお前も踊れ!
2024年12月17日 存在/しないあなた、と私
衒学的なゲームはやればやるだけ身体に良いとされています。
2024年12月25日 Ballionaire
昨今流行りのデッキ構築ゲームというのはリトライを繰り返して最適なデッキを完成させる為に無限の時間を費やす事が可能ですが、そこに『Peglin』のようなパチンコ要素を組み合わせて、パチンコの結果をデッキ構成で嵩増ししまくるという非常にジャンキーなゲームが年末に登場しました。
デッキの種類も豊富だし、難易度も異様に幅広いので、全人類がこのゲームで年越しを迎えざるを得ないのは自明の理であると思われます。
2024年12月26日 SMOKY WHITE
胸元ガン開きのインナーの上にダウンを羽織るのはいいんすけど、ダウンの前を閉めないとバカ寒いっすよ、風邪ひきますよ、って気持ちが爆発しました。
それはそうとクソ繊細な感性や立ち位置の少女と寄り添っていくのに必要な選択肢を真剣に考えるゲームとしては、とても良くできた作品だったのではないかと思います。
2024年12月27日 たねつみの歌
相当評判が良かったので買うだけ買っておいたんですが、ブレイブ・ストーリーとか読んでた頃にプレイしたらめっちゃ楽しいんだろうなあと思いつつ、今更ストレートなお涙頂戴話を楽しめるのかは非常に怪しいところです。
特筆すべき傑作
- GOTY
- 『九日ナインソール』
- 最もストーリーテリングに噛み合ったゲームギミック部門
- 『未解決事件は終わらせないといけないから』
- 最もゲーム体験を盛り上げたサウンド部門
- 『In Stars and Time』
- 最も忘れられなかったゲーム体験部門
- 『Outer Wilds』
- 最もエキサイティングだったシナリオ部門
- 『Minds Beneath Us』
- 最も感動的だったシナリオ部門
- 『SANABI』
- 最も心が洗われたシナリオ部門
- 『シャンハイサマー』
- 最も喪失感が大きかったシナリオ部門
- 『飢えた子羊』
- 最も困難な開発を切り抜けたリリース部門
- 『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』
- 最もやりごたえのあった難易度部門
- 『滅ぼし姫』
- 最もオタクが暴れていた部門
- 『近畿霊夢局』