2017/11/19

2017年度Steam履歴(+2016年度)

まだちょっと年末には早いですが。

2017年

2017年1月6日 Wallpaper Engine

デスクトップ背景に動画が流れていると……嬉しい!!!!

2017年2月25日 theHunter™: Call of the Wild

まっとうな文化人であれば誰しもが雪の冠を頂いた雄大な山岳を遠方に広大な湖水地での鹿狩りに興じたいと思ったことがあるだろう。このゲームはそれを実現させてくれる偉大なゲームだ。

『theHunter』自体は2009年から存在しているゲームで、かつて3日分ほどの時間をその美麗なグラフィックと鹿とのチェイシングに捧げたことがあったが、本作はこれまでの中核となるゲームシステムをそのまま引き継ぎつつも、現代において他に追随を許さない自然描写とリアルなハンティングと幾つかのバグを提供してくれる。

欧州中部の自然保護狩猟地区のHIRSCHFELDEN HUNTING RESERVEでは目眩がするほど鮮明な色彩の紅葉した森林の中を駆け巡る事が出来るし、LEYTON LAKE DISTRICTでは巨大な熊との手に汗握る果し合いが体験できる。まあ、大抵の場合、コツさえ掴んでしまえばただの作業になるのだが。

2017年4月16日 PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS

今更紹介など不要だろう、これまでのF(T)PSの中でプレイ時間が長い作品を上から順に並べていくと、L4D2、CoD:BO, PUBGとなり、現在もなおランキング更新中である。

2017年8月23日 The Shrouded Isle

とある村のカルト教団の人身御供を運営していくシミュレータで、印象的なグラフィックと舞台設定が特徴的だが、この歳になってくると運営系のシミュレータに新鮮さを感じる事は不可能だ。

2017年8月26日 Brink

Brinkの無料開放はとてもセンセーショナルなニュースだった。

ワクワクしながらインストールし、5時間ほどプレイし、RAGEの事を思い出して、アンインストールした。

2017年8月26日 OLDTV

いわゆる脳トレのジャンルの一つとしてよくある、表示されている文字と色が合致しているか否かを延々と判断するゲームだが、この作品にはある種の挑戦的な意欲が凝縮しており、プレイヤーを手のひらの上で踊らせようとする策略と演出に満ちている。

音楽、映像、インタラクション、このゲームのすべての要素において、脳みそをフル回転させながらブッ飛んでいく必要があり、今年度最高のアドレナリンゲームとしてOLDTVは(無料ながら!)誕生した。
ナビゲータが存在しないゲームの仕様を一つ一つ暴き立てていくという行為は、誰かが入念に作り込んだ、隅々まで血の通った緻密なパズルを解き明かしていく事と同義であり、このゲームはそうした一つの冒険に他ならない。

2017年9月1日 Meadow

日々の激務に追われ、残業帰りにふとSteamで見つけた作品は、私の目には『けものフレンズ』と同等のプリミティヴ故の純朴なコミュニケーションが可能なある種のユートピアとして映った。

meowと鳴き声を上げながらログインし、ゲームの全貌もわからぬままだだっ広い草原を歩き回っていた私の前に現れたのは一匹のフランス人のアライグマで、彼はぴょこぴょことジャンプしながら私についてくるように言った。私は彼についていった。様々なアーティファクトのようなものを手に入れた。アライグマの彼はこの土地のことをよく知っているようだった。土地だけではなく、歩き方も。次第に私は複雑な感情を表現できるようになった。アライグマの彼とは、ほとんど人間同士、いや人間同士のそれよりもずっと高度に互いの心を通わせる事が出来た――マップが切り替わる。ゲームがフリーズする。私はゲームを閉じ、それ以来起動していない。

……アライグマの彼は今でも元気にやっているだろうか? それだけが気がかりだ。

2017年9月2日 Life is Strange: Before the Storm

2016年で最も優れているゲームを一つ挙げるとしたら私は躊躇なくLife is Strangeを選ぶだろうし、たとえ開発元が変わったとしても、2017年で最も優れているゲームを一つ挙げるとしたらLife is Strange: Before the Stormを選ぶだろう。

LiSは時間を巻き戻す能力を持った主人公の奇妙な物語であったが、本作はそれより過去の、特別な能力なんて何一つ無いただの不良少女の物語である。

彼女の鬱屈とした日々と同じように、このゲームのインタラクションはどれも面白味のないものばかりだし、プレイヤーに可能なのは彼女の会話を選んで周囲の反応を変更することだけだ。何一つ心躍る要素などはない、それ故に彼女が見ている世界を直截的に理解することが出来る。ゲーム性と主人公の物語を極限まで連動させることに成功した数少ないゲームの一つとなっている。

現在は全3エピソードの内エピソード2までがリリースされているが、既に定められた物語としてどのような形に終着するのか、全米国人が待望している事であろう。

2017年9月13日 Rainbow Six Siege

PUBGに飽きてきて、やはり本作をプレイすべきではないかと思い始めて購入したが、首が痛くなるまで見上げる必要のある複雑な定石の山を前に、果敢に足を踏み入れていくだけの体力は我々には無かった、ただそれだけだ。我々は異国人であった。

定石をみっちり教えてくれる人さえいればもっと遊べるのだろうが、残念ながら私の交友関係は狭い。

2017年10月1日 RUINER

平沢進! 忍殺及びブレードランナー的SFアジア世界観! スピーディアクション! スローモ! 全部がこの作品には揃っている。

RUINERが短編作品としてリリースされたのは戦略的に間違いなく成功だったし、これがもし重厚なストーリーの超大作を志向していたとしたら、間違いなく風呂敷を広げて霧散していくだけの作品に成り下がっていただろう。

そういう意味では現代の小規模開発におけるヴィジュアル中心のゲームとしての魅力を存分に満喫させつつ、程よい没入感でプレイヤーを満足させるお手本のようなゲームだった。

引き際をわきまえている作品はとてもお行儀がよろしい、という和のメンタリティが存分に発揮されている作品である。

平沢進の音楽をバックに、サイバーシティ中に散らばっている猫の行方を追いかけるのは、何物にも代えがたい体験だった。

2017年10月14日 BLADENET

胡乱げな日本語に惹かれて購入したが、今はこの作品を返金しなかった事を深く反省している。

2017年10月21日 Black The Fall

現実世界の歴史的経緯を一つの風刺として描いた作品というのはどれも珠玉で、心地よいレベル感のゲーム性と感傷的な当時の白黒写真が画面に映るだけで私は満足してしまう。

2017年10月21日 Carpe Diem: Reboot

Carpe DiemがRebootして帰ってきた、それだけで私はEyziに拍手したいくらいだが、各種音声付属、登場人物の増員等、様々なスケールアップを経て帰ってきたCarpe Diemだが、未だに英語を読むのが面倒でプレイしていない。

冒頭3分で前作のエンディングが行われたところを見るに、この作品は真にCarpe Diemの正統な再始動としての役割を担っている事は間違いない。